国内材の現状

真実を伝える姿勢と、木を見極める目があれば簡単にわかる国内材の現状

急速な品質低下とニーズを満たせない供給量

何故アメリカ材なのか

  • 様々なニーズに対応・選択可能な、圧倒的なアイテム数
  • カラーバリエーションの豊富さ
  • 硬い木から柔らかい木まで提供可能
  • 安定した価格

選択できるアイテムが多く、価格も他の産地の材と比較すると圧倒的に安定しています。
長年使い続けても必要な材の入手が容易であり、色・性質のバリエーションが豊富な為、彫刻・家具・建築等 様々な用途に対応可能、日本の様な成熟社会に最も向いた木材です。

豊富なカラーバリエーション・赤系「ブラックチェリー」豊富なカラーバリエーション・赤系「ブラックチェリー」 豊富なカラーバリエーション・白系「ホワイトオーク」豊富なカラーバリエーション・白系「ホワイトオーク」 豊富なカラーバリエーション・黒系「ブラックウォールナット」豊富なカラーバリエーション・黒系「ブラックウォールナット」
アメリカの広大な森林(もり)アメリカの広大な森林(もり) アメリカ現地での厳格な検品アメリカ現地での厳格な検品  

バグズオーダーからのお手紙 「何故アメリカ材なのか」

この後の案内は会社案内でもなければ、商品紹介でもありません。真実をバグズオーダーの親会社の歴史と一緒にお知らせするお手紙です。
バグズオーダーの主役、二人を紹介します。㈱服部商店の社長「オオテントウムシ」と工場長「コテントウムシ」です。

バグズオーダーとアメリカ材の歴史

少し歴史をさかのぼります、2013年冬12月にいつものように二匹のテントウムシは大阪~北海道旭川の銘木市場の土場に足を踏み入れました。当時の天候は余り良くなかったと思っています。オオテントウムシは品質劣化の進み具合を徐々に見ていたので、こんな感じかと思っていました。コテントウムシは一年ぶりだったので、この一年間に品質劣化のスピードが急速に進んでいるのに気が付きました。コテントウムシはオオテントウムシに「この原木で会社を回していけるのかと」ささやきました。
当時の記憶はそれだけで具体的にアクションを起こす動機はまだ爆発する前でした。と言うのは、少しずつ北海道材の品質低下は解っていたので2009年から、商社経由でアメリカ材を手掛け始めていました。その年サンプルに最初1本のブラックチエリー(後で解ったが二流の産地)を購入し製材しました。結果はこんな感じかと。次の年2010年に1年が経過し前年に購入したブラックチエリー材の乾燥ができて、御客様に案内すると、何故か解りませんが全量販売ができたのです。

人間とは不思議なもので、欲が出て、アメリカ材を手掛けた翌年2010年はブラックチエリー3本(二流の産地)と、8本のブラックウォールナット(二流の産地・一流の産地)を商社経由で購入しました。ブラックウォールナットは全くの初心者ですが前年買いつけたブラックチエリーが上手くいったので、自信は当時まだ確立していませんでしたが、何か「アメリカ材はジーンズで言えばスキニー型では無く、ベルボトム型の原木の方が中身は良い」をつかんでいました。

二流の産地ではありましたが100本以上の中から選木した8本のブラックウォールナット原木なので、それなりの感触は得ました。
翌年2011年1年が経過し乾燥が上がった板を1枚ずつ検品していくとそれなりの材質の板が出来上がっていました。当時世界一の品質のブラックウォールナット製材品は直接アメリカシッツパーから購入していたのでそれとの比較(板の出来栄え良いが、少し色が濃い材質でした。現地挽きは節が混入しているが、淡い紫色っぽいウォールナット色でした)はできていました。
2011年に製材したたった1本の原木が、2014年から始まる歴史に結び付くとは全く感じていませんでしたが、この年にオハイオ産(一流の産地)のブラックウォールナットとの出会いが無かったら現在の服部商店はありません。

実質的に商社経由で本格的にアメリカ材に取りくみ出したのは、2011年です。
この年はブラックチエリー4本・ブラッツクウォールナット17本・レッドオーク1本(後で解ったが二流の産地)、合計22本。
翌年2012年ブラックチエリー2本・ブラックウォールナット33本・ホワイトオーク(後で解ったが二流の産地)5本、ハードメープル6本・合計46本。
2013年は、ブラックウォールナット49本・ブラックチエリー7本・56本。
2014年は、ブラックウォールナット47本。
2015年から2016年にかけては、ブラックウォールナット18本・ホワイトオーク15本です。

以上が商社経由の全ての歴史です。商社経由、最後の仕入れの旅についてお話させてください。

2015年12月初旬愛知県のセントレア空港からデトロイト経由でデイトン空港に着き、オハイオのシッパーに夜9時過ぎに到着しました。その当時の記憶はあまりありませんが、真実が知りたいだけのことだけだったと思います。
翌日早朝シッパーの土場を訪問すると、過去に見た覚えのある色のブラックウォールナットが並んでいました。2011年に製材した、たった1本のブラックウォールナット原木の産地は一流の顔をしていましたが、中身は良くありませんでした。しかしその当時の記憶が鮮明に頭をよぎりました。

アメリカ広葉樹はコンテナで日本に輸入されるために、45日~60日間コンテナに入れられるので、原木の木口が変色し全く中身が解らなくなるのです。その為に商社経由で仕入れしていた原木の仕入れは、商社の人間を信じるしか選択肢が無かったのです。しかし現地に行くと全ての原木は両方の木口とも美しく切られているのです。これを見た瞬間、オオテントウムシが正確な検品をすれば、御客様に確かなお届け物ができると確信が湧いて来ました。

12月に買いつけに行っていたので、1月末に国内に到着するのですが、この年はアメリカの港湾ストが行われていた為に日本に到着するのは2月末になっていました。そしてそれが商社との最後の商いになりました。御客様に良い無垢材を提供するには良い原木が必要な事は当たり前のことだと考え商社を外そうと決意し2ヶ月間考え、走りアメリカシッパーに辿りつきまた。

2015年3月にオオテントウムシは一人で成田空港からミネアポリス空港をめざし旅立ちました。そしてウイスコンシンとオハイオの2カ所でコンテナ2本(ノーザンレッドオーク16本・ブラックチエリー6本・ブラックウォールナット32本・合計54本)の買い付けに成功しました。
現地で見た景色は、商社の人間はいないし、木口は美しく見えるし、思う存分オオテントウムシの仕事ができたと思います。
2015年3月、2015年12月、2016年3月、2016年12月と回数を重ね、2017年12月に5回目の直接買い付けを計画しています。

商社経由から直接買い付けに変更したことで、

  • 買いつける原木の検品が満足できること。
  • 流通マージンをカットしたことで、御客様に提案できる価格を下げることができたこと。
  • 買いつけ時期が難しい樹種の買い付けが可能になったこと。
  • バラエティ豊かな樹種の買い付けが可能なこと。

この4つがオオテントウムシの最初の仕事でした。

アメリカ材の特徴

30年近くアメリカ広葉樹を買いつけているアメリカシッパーから、アメリカ広葉樹の森林の話は聞いていました。アメリカと言う国の凄さを皆様はアップル・グーグル・アマゾン等のIT企業が一番目にすると思いますが、それらを生み出す素地があるのです。

アメリカが世界有数の農業国で有る事を存じ上げている方は多くいらっしゃると思いますが、森林も世界一なのです。ここでご説明するのは広葉樹の森林の話ですので、一人の先生に登場して頂きます。
日本中でアメリカ広葉樹の森林を知り尽くしている方がオオテントウムシの先輩「日本一の突き板屋」にいるのです。40年昔からアメリカに足を延ばしているので、良い産地だけでなく、余り日本人に向かない産地まで全てを把握しています。その方は「現在のアメリカ材の特徴は以下です」とキーワードを話してくれました。

  • サスティナブル(持続可能)な森林です。
  • 民有林が80%であり、自由競争である。
  • アメリカ広葉樹の種類は世界一豊富である。
  • カラーバリェーションが豊富である。
  • 硬い木から柔らかい木まで有る。
  • 蓄積量は世界一である。
  • 法令順守が徹底されている。
  • 乾燥技術に工夫は必要だが、乾燥はしっかりできる。
  • しっかりした組織AHEC(アメリカ広葉樹輸出協会)がある。
  • 産地間の差が大きい。

勿論商いの基本、人・物・金も必要ですが、合計6つのキーワードが揃って品質・納期・単価が実現できるのです。

アメリカ材の中で白い樹種(バースウッド・ハードメープル)を日本国内で継続して製材しているメーカーは少ないです。バグズオーダーは毎年欠かさずやり続けています。何故難しいか?

それは、原木の買い付け時期・製材時期・乾燥方法の3つが揃わないとできないのです。アメリカ国内の方法は、取引しているアメリカシッパーは2樹種工夫しています。その技術は承知していますが、日本国内で使えないのでバグズオーダー独特の方法で取り組んでいます。結論だけ言います。この2樹種に弊社の材は桟の後が付いていないことです。これが最も難しい技術です。サンプルの製材品を見てください。

ホワイトオークも乾燥が難しいです。この樹種も遅くとも4月末までに製材します。5月から6月にかけて表面を乾燥させます。そして7月・8月に天然乾燥で思いっきり水分を抜いてあげます。9月上旬にアメリカ材に最も向いた乾燥機に入れると、柔らかく乾燥ができた製材品ができ上がります。

レッドオークはホワイトオークに比べて1か月遅れで製材します。ホワイトオークに比べると難しくはありませんが、レッドオークは産地間の違いが最も大きい樹種の一つです。南部に行くと大きい大径原木に会えますが、日本人に合った赤色では無く赤です。バグズオーダーで取り組んでいるのは北部のノーザンと呼ばれる地区が90%以上です。理由は淡い優しい赤色なのです。施工現場でホワイトオークの予算で合わない場合お使い頂いています。

次に製材するのは、ブラックウォールナットかブラックチエリーです。この2樹種はバースウッド・ハードメープル・ホワイトオーク・レッドオークに比較すると品痛みが遅いので後半に製材しています。ウォールナットもチエリーもレッドオーク同様産地間の差が大きい樹種です。ウォールナットは名前の初めにブラックが着くので、黒色のイメージです。しかし日本人が最も期待するウォールナット色は薄ムラサキ色です。

バグズオーダーが最初からこの色と遭遇していたわけではありません。二流のバージニア州産を取り組んでいました。2010年~2014年までこの産地を取り扱ってきました。確かにブラックウォールナット色だと思います。過去の御客様には十二分に喜んで頂いたと思いますが、現在ご購入頂いているのは、産地が違います。ウイスコンシン州かオハイオ州産に限って仕入れています。もうこの産地の材に慣れ親しんでいると思いますので、元には戻れないと思います。

最後にご紹介するブラックチエリー材も産地による価格差が最も大きい樹種でないかと思っています。この樹種の最大の特徴は黒いシミ(ガム)と呼ばれる欠点があることです。これはペンシルバニア州産が最も少ないですが、価格は安い産地の倍以上します。色も日本人が一番好むサクラ色に近いです。他の産地も買いつけていますが、二つの産地の.板を削って比較すると産地間の違いが最も明らかに解ると思います。

樹種的な違いと製材方法の違いを先に書きましたが、製材方法の基本は他の産地(国内・ロシア)と上に述べた以上には製材方法の違いはありませんが、根本的にバグズオーダーと他社とは全く違います。ここは専門的になりますので簡単に書きます。

オオテントウムシは製材時原木と話ができます。製材時原木と話している会話は「ここから鋸を入れるが良いか。二番目はここ。最後はこうだと思う」です。板目と柾目はこの会話の中で決定されることで、柾目を製材する、板目を製材する、角材を製材すると勝手に決まってくるのです。これがバグズオーダーの最大の特徴です。

バグズオーダーが考えるアメリカの無垢材

一般に木材を販売する時、フローリング・ケーシングと言う様な用途の名前で呼ぶ場合と合板・集成材と規格商品で呼ぶ場合があると思います。今回あえて樹種名だけで皆様にご紹介します。それには深い意味があります。

日本の様な成熟社会では購入して頂く方の希望の商品が揃っているのか、否かが、購入するお店選びだと御客様からのご注文で理解したからです。具体的に言えば、テーブルトップの脚物として用意していた材がマグカップ等の器の用途に使われています。住まいの廻縁用の板が果物を盛るお皿・ボールに使われています。薄く仕上げをしてある板が、切り文字に使われています。数えきれない用途があるのです。

我々が勝手にこの材はこの用途と決めつけるのは、全くの間違いであると言うことを実感した、この数年間の経験がこのベースに展示していますアメリカの無垢材達です。ここでは主要5樹種のみの展示ですが、皆様に要望で少しずつ展示内容を変更していこうと考えています。

アメリカ材・無垢材の、圧倒的パワーを是非味わってください。

このパワーを味わって頂ければ、何故ここに展示していますフローリングと階段部材以外に価格表示がないこと、用途表示がないことがご理解して頂けると思います。そんなことより、如何なる用途に対応できる在庫の豊富さ、様々な用途に対応できるサイズの豊富さ、購入しやすい製造小売りの販売方法、等に価値があると考え、2017年11月1日に第1号店として大阪南港のATC内に出店しました。

何故紹介するのか

バグズオーダーは素材メーカーです。購入したい方は色んなユーザー様がいらっしゃいます。そんなユーザー様は本物を求めていますし、作っている現場も見たいはずです。建築士・工務店・工房の皆様と直接お話をできる仕組みを用意しました。

そして何よりご紹介する方々は、弊社と取引のある方達です。しかし残念ながら能力があっても、マーケットで生かし切れていない等のことがあってここに来られる皆様は存じ上げないと思いますが、凄い能力の持ち主です。

バグズオーダーの豊富な在庫と彼らの能力の合体が、本物志向のユーザー様の要望に応えられる唯一の方法だと確信しています。

これが、バグズオーダーが目指すウッドワーキング・ネットワークです。